[Vol.33]SEM広告とは?

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費用対効果が抜群の「SEM」という広告があります。低予算ですぐに始められて、広告の効果検証が簡単にできる広告です。
本節では、SEMを上手に利用するノウハウを紹介しますので、まずは月に1万円程度から始めてみてください。

SEMとは?

本来SEM(*)とは、検索エンジンから自社のホームページへの訪問者数を増やすマーケティング手法全般のことを指しますが、現在はリスティング広告を「SEM」と呼ぶことが一般的になってきています。
リスティング広告とは、Yahoo! JAPANやGoogleといった検索エンジンに広告を出稿することです。

(*)SEM:検索エンジンマーケティング(Search Engine Marketing)の略。

枠の部分がSEM広告の図

 
 

SEMを勧める理由

目的を持ったユーザーが集められる

例えば、Googleに「東京駅 母の日 花束」というキーワードを入力したユーザーにのみ広告を出すことができます。つまり、「東京駅周辺で母の日に贈る花束を買いたい!」という目的を持っているであろうユーザーを集めることができます。
 

クリックされなければ費用はかからない!

広告が表示され、クリックされて初めて料金が発生します。折り込みチラシを例に考えてみます。折り込みチラシの場合、当然見られることがなくても広告費用が発生します。しかし、SEMの場合には、見られて初めて広告費用が発生します。この違いは明白です。
 

予算の上限を決められる

SEMでは1日の広告費の上限を設定できるので、予想外の広告費を請求されることはありません。
 

広告を出す地域を絞れる

来店を目的とする業種の場合、広告を出す地域は指定したいものです。インターネットではエリアを絞った広告を出すことはできないと思われがちですが、SEMでは地域別に広告を出すことができます。
 

SEM広告管理者が主に行うこと

ここでは、主に「SEM広告管理者が何をするのか」を簡単にまとめてみました。
 

予算設定

1日にかける上限の予算と、広告が1回クリックされる度に支払う「上限クリック単価」を設定します。できれば半年分の予算を確保して長期戦略で挑みましょう。1ヵ月で成果を上げることはなかなか難しいのが現状です。

 こだわるポイント → 半年分の予算は確保して、計画的に運用する
 

地域の設定

どの地域にSEM広告を出すのかを設定します。商圏がせまい業種で日本全国にSEM広告を出すことは、費用対効果の面で絶対に避けるべきです。

 こだわるポイント → 自社の商圏に合った地域設定
 

キーワード設定

ユーザーがどのようなキーワードを検索した際に広告を出すかという設定です。
いかに目的意識の強いユーザーを集めるかがポイントです。

 こだわるポイント → 目的意識の強いユーザーを集める
 

広告テキスト

広告のタイトルと説明文を書きます。このタイトルと説明文の内容によって、クリックされる確率も左右されます。

 こだわるポイント → クリック率
 

広告グループの作成

詳しくは、038「広告グループを作ろう!」で解説しますが、例えば「花束 通販」というキーワードで検索したユーザーと「花束 東京駅」と検索したユーザーに対し、別々の広告テキストを表示させることができます。
検索キーワードによってユーザーのニーズを予想することができるので、そのニーズに合った広告テキストを作成します。

 こだわるポイント → ユーザーごとに最適な広告テキストを出す
 

コンバージョン率のチェック

SEM広告をクリックしたユーザーが、実際に商品を購入するなどのコンバージョンにつながったかを測定します。いくらクリック率が高いキーワードでも、コンバージョンにつながらなければ何の意味もありません。

 こだわるポイント → 結果が出ているキーワードに予算を集中させていく