[Vol.88]ECに向いている商材は?

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ECサイトでのオンライン販売には、今まで述べてきたように考慮すべき点がいろいろとありますが、そもそもECサイトに向いている商材と向かない商材とがあります。本節ではさまざまな角度からECサイトで扱う商材の特性について解説します。

扱う商材によって販売戦略も異なる

汎用品を扱う場合

ホームページの特性として「他との比較が簡単」ということが挙げられます。つまり、他社でも販売されている商材であれば、価格の比較がとても簡単にできるということです。そうなると、お客さまがそのECサイトで購入するには他社よりも価格が安いか、あるいは購入したくなるだけの「理由」が必要になります。
価格競争で勝ち残るには体力勝負となり、ある程度のまとまった仕入れ規模なども必要で、あまり得策とは言えません。そうなると、「説明がとても詳しく丁寧に書かれている」とか、「注文が簡単」「商品が早く届く」「店員の顔写真やブログなどで親近感がわく」など、お客さまを引きつけるホームページにする必要があります。
また検索エンジンで他社より上位に表示されるなど、ホームページを訪れるユーザーの絶対数が増えるような努力や工夫も必要になってきます。

オリジナル商品、ユニークな商材を扱う場合

汎用品は競合が大勢いますが、オリジナル商品や他にあまりないユニークな商材であれば、競合がいないため価格競争に陥ることはありません。いわゆるニッチな商材ということになりますが、実店舗であれば実際に足を運んでもらわなければ購入していただけないため、その商圏内にどれだけニーズ(潜在顧客)があるのかということが重要になってきます。
ECサイトであれば日本全国、場合によっては世界中がマーケットになり得ます。

自分が好きで詳しい商材を扱う

ECサイトではそのショップ店員の商品に対する思い入れが強く、その商品について圧倒的な知識を持っているような場合には、カリスマとして固定ファンがつく場合もあります。
ウンチクを披露できるくらい、自分が好きで詳しい商材を扱えると理想的です。

法的に規制されているものはNG

商材によっては、例えば医薬品のようにネット上でのオンライン販売が規制または一部制限されている商材もあります。また、当然ながら模造品や海賊版などのような非合法な物は販売できませんし、中古品のリサイクル販売をするには古物商の許可など、各種の許認可が必要な場合もありますので、事前に販売できる商材か確認するようにして
ください。
たとえ違法でなくても、公序良俗に反するような商材の販売、または販売方法は避けましょう。

オンラインで販売できない商材

オンラインで販売できない商材

時代の流れとともに法的規制も改革されていきますので、常に最新の情報を参照するようにしてください。
また、たとえホームページ公開時に適法であっても、その後の法改正で違法になる場合は、適宜対処する必要があります。