[Vol.83]モールと自社サイトのメリット/デメリット

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自社で扱う商品をネット上でオンライン販売するには、大きく分けてモールに出店する場合と自社サイトで出店(販売)する場合とがあります。本節では、それぞれのメリットデメリットを紹介します。

モールを利用する場合

メリット

あらかじめモール側で提供する機能を利用するため、新たにEC システムを構築する必要がなく、初期費用が安く済む

デメリット

多くのモールは月額利用料や売り上げに応じた手数料がかかる
販売のためのノウハウやサポートが充実しているが、セミナーや講習などは有料サポートになることもある
Web サイトへの集客はモール側が行ってくれるが、類似商品を扱った店舗が複数ある場合は他店と価格競争になりやすい傾向がある
EC サイトとしての仕組みはモール側から提供されるが、基本的には統一規格になっているため独自の機能を取り入れることはできない

自社サイトで構築する場合

メリット

自前で構築する場合は、EC サイト自体の月額利用料はかからない(別途、サーバー費用、システムの維持管理費などが必要な場合もある)
自前で構築するため、オリジナルの機能や好みの仕様で作ることができる

デメリット

EC サイトを自前で用意する必要があるため、初期費用がかかる(初期費用は販売の仕方、EC サイトの機能により大きく異なる)
自社のWeb サイトに自ら集客する必要がある

また、Jimdo*のような簡単にオンラインショップを構築できるサービスもあります。

*Jimdo(http://jp.jimdo.com/)
KDDIウェブコミュニケーションズが提供するオンラインWebサイト制作サービス。

本節で紹介した例は、基本的に自社の商品を扱う場合を想定していますが、直接商品を持っていなくても、Webサイトで商品を紹介して収益を上げる方法があります。

◆アフィリエイト

自分の運営するWebサイトやメールマガジンなどから、商品やサービスを提供する企業サイトへリンクを貼ることで、ユーザーがそのリンクを辿って購入に至ったときに、リンク元の情報提供者(サイト主催者)に報酬が支払われる「成功報酬型広告」の一種です。

◆ドロップシッピング

アフィリエイトとオンライン販売の特徴を合わせたような仕組みで、アフィリエイトが単にリンクを貼って商品を「紹介」するだけであるのに対し、ドロップシッピングは自ら販売価格を設定して自分のWebサイトで販売します。ただし在庫を持つ必要はなく、注文が入るとその商品の取り扱い業者が直接購入者に発送してくれます。
在庫リスクがなく、受注後の梱包発送業務なども取り扱い業者が行ってくれますが、その分、通常の小売りと比べて利益率が低くなります。